雨の多い日が続きますが、たまには家にこもって読書を。
という事である古書店にて購入した、
「ビッグ作家 究極の短編集 水木しげる」
シュールでナンセンスな水木ワールド。
私の大好きな「テレビくん」をはじめ、9本もの短編が収録されております。
幼い頃によく意味も解らず何気無く読んだ記憶のあるトラウマ漫画、
「ベーレンホイターの女」も収録。
半年かけて造ったサイボーグ。
事業に失敗し、莫大な借金を抱えた猫山と言う男が宇宙開発と借金返済のため、
ドイツのある博士にサイボーグに改造されるのですが、
このサイボーグの姿はあまりにも衝撃的。
一緒に風呂に入る息子も大泣き。
哀しくも愛おしいラストシーン。
カーズ様が「考えるのをやめた」シーンに酷似。
荒木先生も影響を受けたのでしょうか。
独特の世界観とタッチで描かれた珠玉の名作。
短編はストーリーものと違ってサクッと読めるので、
バイクに乗れない雨の日の憂鬱な電車通勤や、
布団に入って眠りにつくまでのピローパートナーとして大活躍です。